オプショントレードの記録

オプショントレード普及協会で学んだ手法を実践していきます

銀オプション なぜ私のプット売りポジションは400オンスだったのか?

どれだけのXAGUSDプットを売るか?すなわち、1回あたりの投下資金を幾らにするか?

 

最もシンプルな考え方は、全額投下なのでしょう。(銀オプションのために準備した資金という意味で全資産という意味でないです、念のため) 1年で4回転(3ヶ月ものを4回)回すならば、3ヶ月ごとに資金全額投下しプットを売って行くということになります。

 

これは手数料のロスを最小限に抑えられますが、もし資金に余裕があれば、分割してプットを売ることでリスクを下げられそうです。

 

では、手数料ロスを許容範囲に抑え、リスク分散するにはどうすれば良いか?

一般解を出すのは難しそうなので、シミュレーションしてみました。

 

<前提>

 1)1年で4回転(3ヶ月ものを4回売る)

 2)手数料はプット売りの5ドル(「オプショントレード 普及協会」の特典利用)

 3)プットはすべてOTMで終了する

 4)XAGUSDの株価は16ドル程度

 

上記前提では2019年2月末のプット売りは0.21ドルあたりです。(限月5/15の3ヶ月もの)

言うまでもありませんが、玉数を増やせば手数料の影響は小さくなります。定量的にどれほどかを見てみます。

1回のプット売りを1枚から10枚まで変化させた時(サクソバンクの場合100オンスから1000オンス)の効率をグラフ化したものが下図です。

ここで、効率の定義は、(プレミアムー手数料)/(プレミアム)です。

 

 

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プット売り1枚(100オンス)だと効率は76%、すなわち手数料で24%(実に四分の一)持って行かれてしまいます。10枚(1000オンス)だと97.6%、ほとんど気にならないレベルですね。(金持ちがますます金持ちになるということですね)

 

10枚売れる人はよいのでしょうが、そうでない人に参考になるのは3、4、5枚(300、400、500オンス)あたりではないでしょうか。1枚、2枚というのはとにかく効率が悪い。それぞれ、76、88%。3、4、5枚での効率はそれぞれ、92、94、95%となっていて効率はサチュレートしていきますので、ちょっと頑張って3枚以上、できれば4枚以上くらいで売っていくのが良さそうです。

 

ここでは4枚売るということにしてみます。

 

全額投下のスキームならレバレッジ1倍で6400ドル(正確には受け取るプレミアム分差し引いて6316ドルですがまあ概算で)、2倍なら3200ドルの資金が必要ということになります。一度仕掛けたら3ヶ月間は株価がどうであれ基本的には見守るのみ。

 

この3ヶ月間でリスク分散しようとすると分割して仕掛ける回数分だけの倍数で上記の資金が必要になります。3ヶ月間に3回(すなわち月に1回)仕掛けてリスク分散する場合は、レバ1倍なら19200ドル(6400ドルの3倍)必要となります。レバ2倍なら9600ドル。必要資金は大きくなってしまいますが、3ヶ月の間で株価をみながらタイミングを計って仕掛けられます。

 

資金の大きさは人によって違いますが、10000ドル程度準備できるのであれば、レバ2倍、1年4回転、1度につき4枚のプット売りを毎月(3ヶ月間に3回)繰り返して行くくらいのバランスのスキームができます。

準備資金が5000ドル程度であれば、1度につき3枚のプット売りにして、3ヶ月間に2回仕掛けることにすれば、同じレバ2倍、1年4回転の投資ができます。

 

ということで、私は2019/3/1プット売りは400オンスとしました。

 

あくまで、上記の<前提>を前提とした場合です。言うまでもありませんが、相場(株価、ボラティリティ)、狙うプレミアムが変われば(権利行使価格、限月)結果は変わってきます。そもそも<前提>はリーゾナブルなのか? <前提>の中で一番気になるのは「プットはすべてOTMで終了する」ではないでしょうか。あまりに楽観的すぎないか?その通りだと思います。 (つづく)